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2025.04.12[Sat]
目次
コンバージョンが少ない広告アカウントほど「ポートフォリオ入札」で差がつく!
- 「なかなか成果が出ない…」
- 「tCPA入札を使っているのにCVが安定しない…」
そんな広告運用者にこそ知ってほしいのが、Google広告の“ポートフォリオ入札戦略”です。
本記事では、初心者にも分かりやすく機能の仕組みとメリット・デメリット、そしてCPCの高騰を抑えるための“上限CPC設定”の活用法まで徹底解説。さらに、キャンペーンが多いアカウントに必須の「共有予算管理」についても触れていきます。
そもそも「ポートフォリオ入札戦略」とは?
── 定義
複数のキャンペーンを1つの入札戦略で統一運用することができるGoogle広告の機能。通常はキャンペーンごとに個別でtCPAを設定しますが、ポートフォリオを使うと、共通の目標でまとめて最適化が可能になります。
ポートフォリオ入札で使える6つの自動入札戦略
入札タイプ | 説明 |
---|---|
クリック数の最大化 | トラフィック重視 |
目標インプレッションシェア | 表示回数を確保したい場合に有効 |
目標コンバージョン単価(tCPA) | 単価ベースでのCV獲得 |
目標広告費用対効果(ROAS) | 売上・利益重視の場合に最適 |
コンバージョン数の最大化 | CV数を最大化 |
コンバージョン値の最大化 | CVの価値に応じて最適化 |
※「手動入札」はポートフォリオでは非対応
【最大のメリット①】少ないCVでも「学習データ」を合算できる
tCPAやROASなどの自動入札は、コンバージョン数が一定以上なければ精度が上がりません。しかし、ポートフォリオ入札では複数のキャンペーンでCVデータを合算できるため、CV数が少ないアカウントでも機械学習が進みやすくなります。
【最大のメリット②】上限CPCが設定できる
通常のtCPAではCPCの上限が設定できませんが、ポートフォリオ入札では「この単価以上では配信しない」という制限を付けられるのが大きな強みです。
例:不動産・医療・求人業界のCPC対策
- 「不動産売却」:CPC ¥10,000超えも珍しくない
- 「看護師 求人」:CPC ¥5,000前後
こうした業界では、CPCが跳ね上がりやすい「ビッグキーワード」へ無制限に入札してしまい、CPAが一気に悪化→配信縮小→CV減少の負のスパイラルに陥ることも。
対策:
ポートフォリオ入札 + 上限CPC設定を使うことで、
- 無駄な高額クリックを防止
- 成果を出しやすいニッチキーワードだけに自動最適化
【上限CPC設定の実例】
- 目標CPA:¥5,000
- 上限CPC:¥3,000
この場合、CPCが¥3,001以上になるキーワードには入札しない設定になります。「高すぎるクリック=CV率が見合わない」可能性が高いからです。
CPCの安定+効率化を両立した運用例
キーワード | CPC | CV率 | CPA | 結果 |
---|---|---|---|---|
「不動産売却」 | ¥9,800 | 1.2% | ¥81,666 | ✖ 非効率 |
「相続 不動産売却」 | ¥1,100 | 3.2% | ¥34,375 | ◎ 効率的 |
ポートフォリオ入札なら、こうしたニッチで効率の良いキーワードに優先的に配信されるようになります。
【補完機能】「共有予算管理」で広告費の無駄を0に
複数キャンペーンを運用していると、以下のような問題が発生しがち:
- Aキャンペーン:予算消化しきれず
- Bキャンペーン:予算オーバーで配信停止
解決策:
「共有予算」機能で全体予算を一元管理。Googleが需要に応じて最適に振り分けてくれるため、CV機会の損失を防げます。
活用する際のポイントまとめ
項目 | 内容 |
---|---|
適用対象 | KPIやCV傾向が近いキャンペーン群 |
推奨業種 | 不動産・医療・求人・エステなど高CPC業種 |
利用推奨 | CVが少ないが複数キャンペーンあるアカウント |
セット活用 | 上限CPC・共有予算と組み合わせると効果◎ |
よくある質問(FAQ)
Q. コンバージョンが月10件未満でも効果ある?
A. はい。複数のキャンペーンで合算できるため、個別では足りないデータ量も補えます。
Q. 上限CPC設定は必須?
A. CPCが高騰しがちな業種では必須レベルで推奨です。入札制限なしでは無駄な消費が起きやすくなります。
Q. 共有予算とセットで使うべき?
A. 予算がキャンペーンごとに偏るなら、共有予算管理で全体最適化しましょう。
まとめ:少ないCVでも「成果を出せる構造」がここにある
- キャンペーンが多いアカウントにこそ相性抜群
- CVが少ない企業でも機械学習を最大化できる
- CPCの高騰リスクを“上限設定”で防げる
- 予算を一括管理して“広告費のムダ”をカットできる