
2025.04.14[Mon]
目次
はじめに:リスティング広告の成否は“初期設計”で9割決まる
リスティング広告(検索連動型広告)の成果が出ない──。
そんな悩みの根本原因は、多くの場合「キーワード設計」にあります。本記事では、YouTubeでキーワード設計における最強の初期設定6ステップをSEO視点で完全解説していきます。
第1ステップ:ターゲット設定
最初にして最大の要(かなめ)となるのが、「誰に広告を届けたいか」を明確にするターゲティングです。この工程を曖昧にしたままキーワードを選定しても、CV(コンバージョン)は上がりません。
── なぜターゲット設定が必要なのか?
例:フリーランスエンジニアのマッチングサービス
- システムエンジニア
- Webエンジニア
- インフラエンジニア
- ITコンサルタント
- プロジェクトマネージャー
- フルスタックエンジニア
- データサイエンティスト
このように、「エンジニア」と一括りにしても求める人物像は大きく異なります。ターゲットが明確でなければ、「Webデザイナー」などの無関係な検索にも広告が表示され、広告費の無駄遣いに直結します。
第2ステップ:軸キーワードの洗い出し
ターゲットを定めたら、そのターゲットが最も使いそうな「軸キーワード」を設定します。
── 軸キーワードとは?
「サービスや商品を最も端的に表現できるコアワード」のこと。
── 使用ツール:Googleキーワードプランナー
- 自社・競合のURLを入力するだけで関連性の高いキーワードを自動抽出
- 例:「給湯器交換」「給湯器修理」など
注意点:ターゲットが「修理希望者」なのか「購入希望者」なのかで、選定すべきキーワードが異なる。
第3ステップ:同義語の抽出
ユーザーが検索時に使う言葉は一様ではありません。
── 具体例:
- 「給湯器が壊れた」=「お湯が出ない」=「湯沸かし器の不具合」
→ ニーズは同じでも、検索語は多種多様
軸キーワードの同義語・類義語を網羅することで、取りこぼしのないアカウント設計が可能になります。
第4ステップ:サブキーワード設計
ユーザーは「給湯器交換」だけでなく、「給湯器交換 安い」「給湯器交換 リンナイ」など、具体的なニーズを持って検索します。
── 使うべきツール
- Googleキーワードプランナー
- ラッコキーワード
- Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
これらを使い、「軸+ニーズ系のサブキーワード」の組み合わせを生成します。
第5ステップ:キーワードの掛け合わせ
軸キーワードとサブキーワードを掛け合わせて、検索意図に最も近いワードセットを生成します。
── 具体例
- 給湯器交換 + 安い
- 給湯器交換 + 即日対応
- 給湯器交換 + 大阪市
この作業に便利なのが「掛け合わせツール」。Googleスプレッドシートでも関数を使えば量産可能です。
第6ステップ:マッチタイプ設定
── Google広告の3タイプ:
- 完全一致(例:「給湯器交換」だけに反応)
- フレーズ一致(例:「大阪 給湯器交換」も対象)
- 部分一致(例:「風呂が壊れた」も対象になる可能性)
最初は完全一致+フレーズ一致のみでスタートし、十分なコンバージョンデータを蓄積してから部分一致へ移行するのが鉄則です。
補足:初期設定で“80点”、残りの“20点”は運用でカバー
完璧なキーワード設定は最初から不可能に近いです。しかし、最初に80点の設計ができれば、運用次第で100点を目指せるのがリスティング広告の魅力でもあります。
まとめ:6ステップを押さえれば“成果が出る広告”に変わる
ステップ | 内容 | ポイント |
---|---|---|
①ターゲット設定 | 誰に届けるか | 成果を左右する最重要工程 |
②軸キーワード | コアワード抽出 | キーワードプランナー活用 |
③同義語 | 検索多様性の把握 | 意図の網羅がCV率を上げる |
④サブキーワード | 検索ニーズの深掘り | ツールで抜け漏れ防止 |
⑤掛け合わせ | キーワード生成 | ニーズ×エリアなど応用可 |
⑥マッチタイプ | 精度調整 | データを見て段階的に拡張 |