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2025.04.14[Mon]
目次
はじめに:「再生数=問い合わせ数」ではなかった!
「YouTubeのチャンネル登録者数が多ければ、自然と来店・問合せが増えるはず」
そんな期待を抱いていませんか?実は、不動産業界においてそれは致命的な誤解です。
再生数を追い求めてエンタメ性を強めた動画では、商談には繋がらない。一方で、月に数千回しか再生されない動画でも、年間10億円の売上を叩き出すことは可能です。
本記事では、ある不動産会社がYouTube経由で年間売上10億円を実現した裏側を、マーケティング・採用活用の両視点から徹底解説します。
【実話】登録者数を追い求めたチャンネルは、売上ゼロだった
弊社クライアントA社(高価格帯マンションを扱う不動産会社)は、当初「登録者を増やせば売上も増えるはず」と考え、
- ルームツアー
- おしゃれ物件ランキング
- インフルエンサー風Vlog
といった、いわゆる「バズ狙い」の動画を投稿。結果、1本5万再生超えの動画も続出。
…しかし、蓋を開けてみると、
- 問い合わせ件数は“微増”
- 商談には繋がらず
- 広告収益もビジネスの支えにはならない
つまり、視聴者の「温度感」が低すぎたのです。
【転機】再生数ではなく“真に刺さる層”に特化した戦略へ転換
そこで弊社が運用コンサルさせていただきチャンネル戦略を180度見直したA社は、次のような方針を取りました。
Before(旧戦略) | After(新戦略) |
---|---|
エンタメ動画 | 実需向けの問題解決動画 |
不特定多数向け | 購入検討層(30〜50代の経営者・投資家)特化 |
人気物件中心 | 購入検討者の「不安」にフォーカス |
たとえばこんな動画です:
- 「投資先におすすめのエリア5選」
- 「新築VS中古物件どちらを購入するべきか?」
- 「不動産業者に騙されない対策法」
結果:再生数は1本1,000〜3,000回にとどまりながらも、動画経由の反響から 年間10億円超の成約を獲得。
【結論】YouTubeは「反響数×CV率」で考えるべき媒体である
不動産業界において、YouTubeを広告として活用するなら、KPIは再生数ではなく“問い合わせ数(CV)と商談化率”です。
【採用戦略に応用するなら?】スキル獲得型チャンネルで人材が集まる
A社はさらに、採用にもYouTubeを活用しています。営業職向けには以下のようなチャンネルを展開:
- 「代表の1日の動き完全公開」
- 「代表の会社ミッション」
A社の成功のカギは以下の通り:
- スモールターゲット特化(購入検討者・エリア・価格帯を絞る)
- CV直結の情報提供(検索されるタイトル×課題解決)
- 顔出し・誠実トークで信頼感を醸成
これにより、LINE登録から月間求人応募数は400%増へ。採用単価は大幅に下がり、採用難に苦しむ同業他社と差別化に成功しています。
最後に:YouTubeを「登録者を増やす場所」ではなく「売上を最大化する導線」として設計せよ
本記事のポイントをもう一度まとめます。
ポイント | 内容 |
---|---|
再生数より“反響率” | 視聴数が少なくてもCV率が高ければ売上になる |
明確なターゲティング | 価格帯・エリア・属性を絞り込む |
動画の内容=検索ワード | 「買いたい人」が検索しそうな悩みを拾う |
採用にも応用可能 | スキル獲得型動画で低コスト採用が実現可能 |