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2025.04.13[Sun]
目次
はじめに
- 「人が集まらない」
- 「応募はあるのに面接に来ない」
- 「内定を出しても辞退される」
そんな悩みを抱えている採用担当者は少なくありません。実は、採用には“公式”があり、改善ポイントを明確にすれば、劇的に成果が変わります。
本記事では、採用の数式から逆算し、各KPIごとの課題と具体的なアクションまでを徹底解説します。
第1章:採用の本質は数式で分かる
採用活動の結果は、以下の数式で分解することができます:
採用数
- = 最終面接数 × 採用率
- =(面接数 × 通過率)× 採用率
- =(応募数 × 通過率 × 通過率)× 採用率
- =(閲覧数 × 応募率 × 通過率 × 通過率)× 採用率
- =(IMP × CTR × 応募率 × 通過率 × 通過率)× 採用率
つまり、「IMP(表示回数)」から始まり、「クリック率(CTR)」「応募率」「通過率」など、一つひとつの数値を改善するだけで採用数は大きく変わるのです。
第2章:採用KPI別の課題と改善策【チェックリスト付き】
以下に、主要KPIごとの理想値・よくある課題・具体的な改善策をまとめました。
KPI | 理想値 | よくある課題 | 改善アクション |
---|---|---|---|
IMP(求人表示数) | 5,000以上/月 | ・出稿していない ・更新頻度が低い ・媒体設計ミス | ・配信媒体・ターゲットの見直し ・新規投稿増加 ・SNS連携で拡散 |
CTR(クリック率) | 5%以上 | ・表示されてもクリックされない | ・採用コンセプト強化 ・ビジュアル改善(代表やスタッフの写真) ・ペルソナの言語を使った訴求 |
応募率 | 高CTRでも3%以上 | ・魅力が伝わっていない ・応募フォームが長い | ・オファー強化(福利厚生・成長機会) ・応募動線の見直し ・社員の声を記事化 |
面接率 | 応募の30%以上 | ・返信が遅い ・対応が不親切 | ・12時間以内対応の徹底 ・面接予約システム導入 |
通過率(書類・1次) | 30%以上 | ・要件が曖昧 ・面接官が魅力を伝えられない | ・MVV共有と面接官研修 ・面接項目・評価基準の見直し |
最終面接率 | 面接通過の50%以上 | ・途中離脱が多い | ・ブランディング強化 ・インターン/スカウト導入 ・媒体再検討 |
採用率 | 最終面接の20%以上 | ・オファーが弱い ・相手の未来とつながってない | ・ビジョン提示付きオファー ・待遇改善 ・密な内定フォロー |
内定辞退率 | 10%以下 | ・ギャップが大きい ・魅力不足 | ・社長との面談 ・動画や資料で期待値調整 |
入社率 | 90%以上 | ・辞退が続く | ・オンボーディング準備 ・継続接点(Slack/LINE等) |
定着率(1年後) | 80%以上 | ・50%以下になることも | ・キャリアの可視化 ・1on1/研修の仕組み ・人事制度のアップデート |
採用広告費 | 目標採用数に対し適正 | ・費用対効果が合わない | ・KPI改善でCPA削減 ・リファラル・スカウト導入 |
第3章:採用活動は「点」ではなく「線」で見る
多くの企業がやりがちなミスは、「応募数」だけをKPIにすることです。質は「クリックされたか」「応募されたか」「面接されたか」「採用されたか」というプロセス全体の設計と最適化です。
各フェーズを分解して、ボトルネックに狙い撃ちで改善を加える。これが、採用を安定化させるための唯一の方法です。
第4章:まず最初に取り組むべき3つのステップ
- 自社の現状KPIを数値で洗い出す
- 理想値と比べてギャップがある箇所を特定する
- 改善アクションを1つずつ導入して検証する
おわりに|採用の未来は「データ」と「設計」で変えられる
「うちには応募がこないから…」という企業ほど、設計の改善余地は大きいです。まずは採用数を分解し、改善できるKPIから着手しましょう。それだけで、採用の成果は“運”から“戦略”へと進化します。